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ポリドール 200号

説明

(雑誌 機械より)
此に記するポリドール第100号はポリドール商会創立以来最初の蓄音器で、小型蓄音器と雖も長月日の実験研究の結果完成されたもので発音函は個々別々の性能試験をなし其の構造、機能、材質及其の物理的性質及各部作用を力学的に、音響的に分析研究し長所を取り短を捨てる。其に独特の考案を配して、だいたいはマーヴェルに酷似しているが細い点では多少進んでいる。最近には精巧なる自動製動機を付け、音質は地味で、堅実で、洋楽レコードに適している。亦最近新発売モデル200号型が完成され、ホーンは分岐式装置で12吋回転盤のものである。次に優秀なる50号ポータブルを紹介しよう。50号は音もよく、軽く、(7瓩半)且つ全体の仕上げが頗る良く出来ている。大体ポータブルは4.50円どまりで結構でビクターやコロムビヤの高価なものは必要がないだろうと思う。元来ポータブルは携帯用であるため設計に無理があるから音量音質とも理想的のものは困難で、ポリドール程度で十分辛抱出来る。(雑誌 機械より)

仕様
  • 年代:昭和(1930年代)

  • メーカー:日本ポリドール蓄音器

  • 型番:200号

  • 価格:75円

  • タイプ:卓上型